新たな客層を集める方法

アイドルと1泊2日の旅行ができるツアーがありました。

ANAグループのANAあきんどが企画したツアーで、島根県の萩・石見空港近郊エリアで、アイドルグループを招いてライブや散策などを楽しめる内容になっています。

地方公演に合わせて、その土地を一緒に楽しめるツアー企画があれば、参加したいファンは少なくありません。

推しに会うために遠くからやってきているので、ライブ以外に触れ合える機会があれば、参加しないわけにはいかないです。

全国の観光地が観光客の取り合いをしています。

基本的には地元の魅力で勝負することになるのですが、ほとんどの観光地にそんなに違いはありません。

実際の違いはあったとしても、よっぽど著名な場所でなければ、顧客からするとその違いは分かりづらいものになります。

そこで多くの観光地が他との差別化を図ろうと、観光誘致につながる「何か」を新しく作ろうとしがちですが、うまくいっている事例はあまり耳にしません。

自分達の思いつきや、成功事例の真似でやるからです。ご当地キャラとかまさにそんな感じですよね。。

なので、すでにファンがついているコンテンツを誘致するのは賢い選択です。

その観光地に興味を持っていなくても、推しに会いに行くという目的のために人が集まるからです。

さらに一緒に観光することで、観光する理由が生まれ、その土地のことを知るきっかけを作れます。

しかも今はSNSで情報発信ができるので、参加者が自ら多くの人が知らない観光地の情報を発信してくれます。

なので、例えニッチなアイドルやコンテンツだったとしても、熱狂的なファンには届きやすくなります。

人気のVtuberが大好きなテーマパークを紹介したことで、来場者が大幅に増えた事例もあります。

行く理由をその土地の魅力ではなく、すでに熱狂的なファンがついている「何か」にすれば、今まで来なかった人たちを呼ぶことができます。

推し活の力をマーケティングに活かしてください。

平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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