新入社員の平岡君が仕事の魅力に目覚めた出来事…

新卒で働いていた広告会社時代の話です。

新卒は各部署に振り分けられ、僕はアカウントプランニング担当、いわゆる営業部に配属されました。

OJTリーダーの元で既存クライアントの業務サポートをするのが新人の役割です。基本は先輩の雑用です。クライアントへ同行し、頼まれた資料を作ったり、社内の情報をかき集めて共有したり。

ですが、KOKUYOの宣伝担当の方との出会いをきっかけに、仕事の楽しさを本当の意味で知ることになります。

最初は決まったメディアのバイイングのみでしたが、最終的には社内イベントの企画運営業務を任せてもらえるまでになりました。

ほとんどのクライアントが僕ではなく上司に依頼をする中、KOKUYOさんは平岡に依頼をしてくれ、それが新人としては誇らしく感じ、予算規模は大きくありませんでしたが、僕としては「自分のクライアントだ」という自負を持ち、優先度を高く対応をしていました。

部長がクライアントからの電話を取った時、「平岡さんに頼むからいいです」と何も伝えず切られたという話を聞き、部長よりも頼りにされていると感じたことが今でも記憶に残っています。(今思えば、部長に頼むほどの内容でもないので遠慮されただけなのだと思いますが笑)

広告会社のクライアント担当はクライアントと会ってなんぼみたいなところがあるので、用事を見つけては訪問し、相手が忙しければ置き土産だけするみたいな感じで、とにかく何かしら理由を見つけて会いに行っていました。

最初は頼まれごとの時しか会えなかったのですが、徐々にちょっと休憩したい時に呼び出してもらえたり、他の代理店の愚痴を聞かせてくれたり、平岡を信頼してくれるようになっていることに喜びを感じるようになります。

クライアントからの呼び出しに喜んでいる様子を聞いて、当時の彼女からは「恋人みたいやな」と言われていました笑

仕事で成果を出せることももちろん嬉しいですが、仕事を通じて一緒の時間を共有し、お互いの関係を築けていけることが仕事の魅力なんだなと、この時に感じました。

この経験を通して、会社の都合よりクライアントの期待に応えることを優先し、行動できる人間になれたお陰で、その後のクライアントからも信頼される人間になれたのだと思います。

本当に良い出会いをいただけたなと、20年経った今でも思っています。

そんな思いをパートナー企業の新人担当の方にもしてもらいたいと思って接するようにしてきました。

今では多くの元新人担当の人たちが自分の業界で活躍しています。

少しでも彼らの人生に影響を与えられていたら、これほど嬉しいことはありません。

もう少しビジネスの世界にいると思うので、今一緒にお仕事をさせていただいている方、これからお仕事をさせていただく方の人生に、何かきっかけを与えられる人間でいたいと思っています。

平岡のポエムを最後まで読んでいただきありがとうございました笑

ーマーケティングは一日にして成らずー

人気の記事

  1. 1

    天才的な推し活ビジネス

  2. 2

    伝わる伝え方

  3. 3

    「知の呪縛」という売れない理由

  4. 4

    クライアントを納得させるのは正論ではない

  5. 5

    コンバージョンを増やしたい

カテゴリー

関連記事