多くの企業が採用活動に積極的です。
事業を成長させられないのは人的リソースが不足しているからだ、と考えているからです。
ですが実際には、今いる人の生産性を高めることができれば、リソースは十分に確保できる場合は多いです。
人を増やせばマネジメント工数も増え、その分事業に使えるリソースが減ります。
僕はベンチャー企業時代、自分の事業部のマネジメントだけでなく、組織においてもマネジメントレイヤーだったので、自分の仕事以外の仕事にも多くのリソースを使っていました。
事業責任者といってもどベンチャーだったので、営業から生産、採用、メンバー育成までを担うプレイングマネージャーです。
なので、自分の仕事もどんどんと溜まり、他の事業部の仕事も手伝ったりして、常に逼迫していました。システム開発のプロジェクトを進めていた時は、睡眠時間3時間でいつでも寝落ちできるような状態で働いてました笑
入社してくるのは学生あがりのモチベーションと意識だけは高い若者です。
なので、自分の仕事に全集中することができず、会社作りよりも事業作りをしたいという気持ちが大きくなり、人を雇わずやりたいことをやれる自分の会社を作ることにしました。
大企業のように仕組みがあり、そこに人を配置すれば事業を成長させられる状態であれば、毎年一定の人材を確保することは重要な戦術となります。
ですが、小規模の企業においては、人材確保や育成にかかるコストの方が高くつく場合が多く、今いるメンバーの生産性を高めることでリソース不足を解消することの方が投資対効果が高かったりします。
究極を言えば社長が事業に全集中できる環境が小規模な企業においては重要です。
小規模な企業でリソースが不足しているのは、経営者がやるべきことを絞れていない、もしくは社員のスキルセットが低い場合です。
なので、やるべきことを絞り、専門家にアウトソーシングすることで実行リソースを確保することが効果的かつ効率的な方法となります。
人材採用業界には約3万社いるそうです。
そんなに必要ですかね?
採用しなくてもいい企業が採用をしていたり、他の企業と同じやり方でしか採用をできていない企業がお金をばら撒く事態が起きているため、その仲介会社が雨の後のタケノコのように増えているのです。
Meta社のマーク・ザッカーバーグは「告費というのは、企業がつまらないサービスやプロダクトをつくったことに対する罰金である。」と言ってるようですが、採用費用も同じ考え方ができます。
マーケティングは企業価値を高めるための活動です。
マーケティング費用はかけないのに、採用費用はかけている企業は、今一度マーケティングの本質を知るべきです。
ーマーケティングは一日にして成らずー