市場にいる人たちの市場の見方

  1. コラム

「フォールス・コンセンサス効果」というものがあります。他人の価値観は自分と同じようなものだと思い込みやすい、というものです。

シカゴ大学 ジョージ・ウーの実験

これを実証するためのこんな実験がありました。

学生たちに2つの質問をしました。

A:あなたは携帯電話を持っていますか?

B:クラスの何%が携帯電話を持っていると思いますか?

携帯電話を持っていると答えた学生は、平均してクラスの65%が持っていると予想しました。

携帯電話を持っていないと答えた学生は、平均してクラスの40%が持っていると予想しました。

実際には、携帯電話の所有率はクラスの50%でした。

この実験は、「自分が持っていないものは、他の人も持っていないだろう」と思う傾向があるということを示しています。

特に世の中の人たちが使っていない商品を市場に浸透させる場合、この心理を打破する必要があります。どれだけ問題を喚起して、解決策を提示して、そのための最適な商品がコレ!ということを伝えても、いま自分が使っていないものへの関心を寄せることは難しいです。

「どうせ、他の人も使っていないだろう。自分にも必要ない。」と思うからです。なのでマーケティングにおいては、”売れている感””流行ってる感””周りも使ってるから自分にも必要感”を作り出すことが大事になります。

「必要としている人に売る」、これはマーケティングの一つの側面でしかありません。需要を掘り起こして、価値提供機会を最大化することがマーケティングの本来の目的で、醍醐味です。

是非、自社の商品を買わない人たちがそれを買わない理由を考えてみてください。欲しくない人の欲しくない理由を払拭することができれば、商品は自ずと買われます。

そうできたら、めちゃめちゃ楽しいですよね。僕はいつもそういうことを考えています。

マーケティング道場ONLINE

詳しく見る
平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

記事一覧

関連記事

スタバCEOからの刺激

先日、スターバックスの日本法人元社長の岩田松雄さんのお話を聞く機会がありました。日本でTHE BODY SHOPやスターバックスを躍進させた立役者として有名な…

インフルエンサーの価値

息子(3才)は動画好きです。毎晩ご飯の後、お風呂に入るまでは動画タイムです。お気に入りは「レオンチャンネル」というおもちゃの紹介動画です。仮面…

ここ最近のハマり店

また行きたくなるお店ってありますよね。今お気に入りのお店は、家の近くにある整体院です。もともとは奥様が通っていたところなのですが、おすすめされ…

リサーチの罠

「同じ宣伝文句でも、好きなタレントが語りかけると○%効果UP!?~TVCM接触回数とブランドの関係~」という記事がありました。ビデオリサーチ社…

売る前にやること

ここ最近、月に1回くらい激しい頭痛と発熱で倒れます。1日安静にしていると良くなるので、一時的に負荷がかかりすぎてるからだろうと思ってやり過ごしているのですが、今月…