マーケティング戦法「極端に振る」

生活者の心の内を反映したサービスがあります。

「BUSA Hair(ブサヘア)」です。”ブサイクしか載ってないヘアカタログ”というコンセプトで運営されているサイトで、じわりと人気が出ているようです。

ヘアモデルの写真を持っていって「こんな感じで」と、伝えることに勇気が必要な人たちがいます。彼ら彼女らは「お前がやっても似合わねーよ。」と思われそうで、理想の髪型を依頼することができないことを悩んでいます。

そこで登場したのが「BUSA Hair」です。ヘアカタログの常識を一変する、ブサイクなモデルがイケてるヘアスタイルを紹介するというサイトです。

イケメン、べっぴんさんじゃない人の写真であれば、気兼ねなく「こんな感じで。」と伝えることができると、一部の人の間で話題になっています。

エッジを立てる

確かに、自分に似てる感じの人で髪型を選べれば、仕上がりのイメージがより近いものになると思います。なので、世間的なかっこいい、かっこよくないに関わらず、いろんな顔のモデルさんを起用したヘアカタログがあれば、重宝するんじゃないかなと思いました。

でも、コンテンツとしてよりエッジを出すために、「かっこいいかわいいだけじゃない」を「ブサイク」まで極端に持ってきたのだと思います。

”自分にあったヘアカタログ”とかだと埋もれてしまいます。「ブサイクしか載ってないヘアカタログ”とするから良くも悪くも目立ちます。

そのお陰で僕のような美容に関心の薄い層にも、このサイトの情報が届きました。感度の高い人たちの間であれば、自発的に広まって行くのではないかと思います。

実際にはこのサイトに登場するモデルの方も「ブサイク」というほどではないと思うので(主観ですが)、運営としては”かっこいいかわいいだけじゃない”ヘアカタログを作りたいと思っているのだと思います。

より人の目に付き、印象に残るために本来の姿を一旦、地中に潜らせることもマーケティングにおいては大切な戦法だと思います。

参考 https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2019031200058_1

 

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