売れ続ける商品の理由

  1. 事例


湖池屋さんが平成最後の日となる平成31年4月30日を賞味期限とする「湖池屋 平成最後のポテトチップス 濃いめのり塩」を、全国のローソン店舗限定(「ローソンストア100」除く)で1月29日から販売します。

パッケージには平成を生きた人には懐かしいキーワードの数々があしらわれて、賞味期限がでかでかと書かれています。

平成最後に合わせた企画を展開する企業はたくさんいると思います。でも多くは、キャンペーンタイトルとして平成最後を盛り込む程度に収まるのではないかと思います。

でも湖池屋さんはパッケージも変えるだけでなく、賞味期限もそこに合わせてくるという用意周到ぶりです。賞味期限をあわせてきたところが「うまいな〜」と思いました。このひと味がこの企画をより引き立てています。

浮気される環境でどう浮気されるか

お菓子や飲料のような商品は浮気されがちです。次々に新しい商品が登場し、「試してみよう」という気持ちが生まれるからです。なのでどこのメーカーも定期的に新商品を投入したり、リパッケージしたりしてブランドに動きを出しています。

そうしておかないと、他のメーカーの新商品に浮気をされ放題になってしまうからです。でもそれ自体はどこも同じなので、常に新しい商品が出ては消えしている状況があります。

生活者は自分の定番を持ちつつ、気になった商品を手に取ります。でも新登場感、リニューアル感が薄いと、並んでいる商品自体が多いのでそれに気づかないことも多くあります。

そこで今回の企画商品のような飛び道具を投入することによって、嫌でも目につく状況を作り出せます。ネットでの話題も後押しになっています。

こういう企画が有効なのは、そこに非日常があるからです。いつもやってるリニューアル、他社と同じ様な新商品では、そこに新規性はありません。毎日半額だとそれが通常になるのと同じです。

予定調和が最も駄目なコミュニケーションです。相手の期待値を超える、ズラすことで、相手の予定にない展開にすることで、相手の反応を得られるからです。

今やろうとしている企画が当たり前、よく見るような内容になっていないかチェックしてみてください。

参考

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1901/25/news059.html?fbclid=IwAR2hcI6amuEZLj0vpjR62BIH_Q-FgNo00iQ4rHRpe-R5rPCf3pvPRrZZyiI

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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