中小規模の会社の目指すビジネスの形

  1. コラム

SEOHACKSというSEOの情報サイトも運営するSEOコンサルティングで活躍しているナイルさんと会食をしました。

会社としては外部のパートナーとの課外活動は積極的にしていないようですが、個人的にも仲良くしたいと思っていただき、今回飲みに行くことになりました。

2007年創業のSEO対策支援の会社としては老舗の会社さんです。数年前までは内部対策(サイト構造を検索エンジンが好む形にする施策)、外部対策(人工的な外部リンクの生成によって検索エンジンからのサイト評価を上げる施策)どちらもやっている会社さんでした。

でも今では完全に内部対策のみを提供する会社さんになっています。外部施策は人工的に関連性のあるサイトを作って、そこからのリンクを意図的に貼り、検索エンジンに対してイケてるサイトだと思わせるスパム行為です。他サイトからの評価付けを自作自演していることになります。


ここ数年で人工リンクへの制裁が強まり、外部リンクによって検索結果順位を上げていたサイトは軒並み表示されなくなってきています。ナイルさんは以前から内部対策の重要性を訴えてきてましたが、今では完全に内部対策のみにシフトしました。外部施策をしないために落とした案件も多数あるとは思いますが、SEO対策のあるべき姿を提唱して、身を削りながら今の姿に至ったようです。

もちろん外部リンク自体の評価が無いわけではありません。そのためできるだけ自然なリンクに思わせる外部サイトを作成して、人工的なリンクを作る会社さんも居ます。今では外部リンクの仕入れ先も数社に限られてきています。

検索サービスを提供している側からすると迷惑行為にあたるので、今後更に縮小していくとは思います。検索エンジン自体の人工リンクを見抜く力もついてきています。今後も更に強化されていくことが考えられます。(完全に無くなることは無いと思いますが)

内部対策は専門性と分析の手間がかかるので、本当にしっかりやろうとすると、1案件あたりの単価は高くならざるをえないです。そのためお付き合いできなくなったクライアントも増えたとは思います。

でもその分、1社1社への工数を適切にかけられるようになるので、サービスの品質も向上したと思います。多くの人が手に取りやすい価格の商品は、資本力によって生死が決まります。そこは大手企業の戦場なので、中小規模の企業はリソースの面から考えても数ではなく質で勝負する戦い方をした方が良いです。

整っていない体制でたくさんの顧客を抱えると、個社への対応が悪くならざるをえません。なので、高単価を得られる質の高いビジネスを提供することが、中小規模の企業が安定的・継続的に収益と信頼を得ていくための近道だと思います。

マーケティングの観点からすると、良質なサービスは自ずと新たな顧客を連れてきます。まずは今向き合っている顧客と向き合うことが、次のビジネスチャンスに繋がります。

自らの提供しているサービスに価値を感じられるなら、それに見合う費用を提示すべきです。そうすることで掛けられる工数が十分に確保できてサービスの質が更に高まります。

とにかく値切ろうとする企業がたまにいますが、価値が伝わっていないか、その価値を理解できない相手なので、付き合わない方が良いというのが持論です。


P.S.
元々外部リンクを売っていたSEO会社さんがこぞってコンテンツマーケティングとうたって、質が高いとはいえないコンテンツをばらまきまくっています。事の本質を知らず、巷で賑わっている手法を、業者の話を鵜呑みにして実施している企業が多くいるためです。そういう企業はだいたい安物買いの銭失いに陥ります。


マーケティング同様、SEO対策も不健全な環境がまだまだ無くなりそうにはありませんね。

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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