インフルエンサー活用のお作法とは?

広告で売りにくくなっている今、インフルエンサーの活用に注目が集まっています。

ですが、その活用をうまくできている企業は多くありません。

大体は、インフルエンサーのキャスティング会社にリストを出してもらって、その中から良さそうな人をピックアップして交渉を進めるというやり方をしています。

これではうまくいきません。

インフルエンサーの活用には3つのアプローチがあります。

1つは、フォロワーの多い著名な人を起用することで、多くの人に商品認知をしてもらうアプローチです。

コンバージョンにも繋がりますが、認知獲得目的の側面が大きいやり方です。ただし、報酬が高く(数百万円〜)、商材によって受けてもらえないことがあります。

もう1つは、フォロワーがそこそこいる知る人ぞ知る人を起用することで、その人のフォロワーへの興味づけを行い、購買へと促すアプローチです。

リーチはそこまでないですが、コンバージョン率は高くなります。多くの企業が起用しているインフルエンサーがこの人たちです。(数十万円〜)

そして、フォロワーがあまりいない人を起用して、その人のフォロワーへの興味づけを行い、購買へと促すアプローチです。

この人たちは比較的安価に依頼できるので(数万円〜)、予算がないとこの人たちに依頼するしかないのですが、この人たちに依頼しているだけでは効果が見込めず、インフルエンサー施策をやめてしまう企業は多いです。

理想的には、フォロワーの多い著名なインフルエンサーを広告塔として起用して、その商品に対しての信用を高めてつつ、フォロワーがそこそこいる人やフォロワーがあまりいない人を束ねて効果の最大化を狙います。

これって普通の広告と同じ考え方ですよね。

獲得効率が良い媒体ばかりに出稿していても拡大ができません。検索広告で指名ワードだけに出稿していても集客はできないですよね。

なので、シャワー効果のある獲得効率は良くなくても、影響力のある媒体に出すことで、その他の広告の効果を引き上げるという方法です。

インフルエンサーも同じです。

もし商品の認知がすでにあるのであれば、数の論理で集客を拡大できます。

もし商品の認知がまだないのであれば、広く認知をとり、それと同時にコスパの良いインフルエンサーを起用します。

もちろん意識の変化を促すクリエイティブとコンテンツはいずれにしても重要です。

ーマーケティングは一日にして成らずー

平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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