「Amazon Dush Button」を考える

  1. コラム

企業が生き残っていくためになにをすべきか、というお話です。

「Amazon Dush Button」が日本でも12月5日より日本でも開始しました。これはボタンを押すだけでAmazonでの注文が完了するというサービスです。

商品毎にボタンが用意されていて、例えば洗濯用洗剤が無くなったら、手元に置いておいたボタンをポンと押すだけで注文が洗剤の注文が完了します。ウェブブラウザを開いて商品を選択して、注文を確定させる動作が不要になります。

ドラッグストアで売っているような日用品が商品ラインナップのメインになっているようですが、定期的に購入するものであれば、食料品なども今後は期待できると思います。一度囲い込みをしてしまえば、乗りかえは発生づらくなると思います。

Facebookでも知人たちがこぞってシェアしていました。「すごいぞこれは!」的に評価をしている人もいますが、僕は少し違う印象を持っています。

これっていわゆる定期販売モデルだと思います。「日用品って毎回同じものを選択して発注してるから、定期的に届けば便利だよね」というユーザーの欲求を満たすサービスです。

定期購入のデメリットとして、使用スピードと商品到着タイミングがずれていくことで、在庫を抱えてしまいがちというものがあります。平岡家にもウォーターサーバーの水がどんどん積み上がっています。(配送周期を変えればいい話ですが、「どうせ飲むし」と思ってそのままにしてます)

自分のタイミングでボタンを押すことで、その定期購入のデメリットを無くすことができています。ボタンを押すというアクションをさせているので、自動的にというメリットを潰してしまっていますが、それによってデメリットが解消できるのであれば、対した問題ではありませんよね。

未来の世界では、洗剤の箱にセンサーがついていて無くなりそうになったら自動で発注がかけられるようになるのだと思います。

女性にとっての買い物は新たな出会い


「Amazon Dush Button」普及については一気に拡大することはないと思っています。新しい商品が出たら試してみたいと思うのが消費者心理です。メーカー側もより良い商品づくりに励んでいます。特に日用品などの単価の安い商品であればなおさらです。

現に平岡家では、奥様がいろんな新商品を試しては替え試しては替えしています。しばらくお気に入りにした商品を使っていたかと思うと、また試しては替え試しては替えしています。そうして自分のお気に入りのものをどんどん替えていっています。

買い物好きの女性としては、商品との新たな出会いを楽しむ傾向があると思います。お買い物の手間を省くということに、そこまで魅力を感じないのではないかなという気もしてます。

めんどくさがりの男連中はこぞって使いそうですが。実際Facebookでもこのニュースをシェアしていたのは男ばかりです。僕も自分で使うものはいつも同じものです。買い足すのも面倒なので、ボタン一つで注文でっきるシステムはとても魅力的に感じます。

男心をくすぐる仕掛けとして、物理的なボタンというところもあると思います。何かを操縦するのって好きですよね。

顧客に価値を提供することが全て

Amazonは小売店です。メーカーから商品を仕入れて、消費者へ販売しています。でも、顧客の囲い込みのためにいろんな仕掛けを市場に対して展開しています。読書サービスや音楽サービス、動画サービスなどなど。

Amazonとお付き合いして入ればいろんな便利やお得があります。ものを売る会社というよりは、生活を豊かにしてくれるパートナーのような感じだと思います。

もちろん安く変えるというメリットが消費者に対して刺さるポイントではありますが、価格競争だけでは供給側が疲弊してビジネスが成り立たなくなります。

付加価値を提供することで、消費者が選ぶポイントを増やせば、単純な価格競争に巻き込まれなくなります。

結局は顧客に価値を提供し続けられる企業が生き残るということだと思います。

参考:http://gigazine.net/news/20161205-amazon-dash-button/

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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