商売の真髄をとり天屋に見た

  1. コラム

支援先の商売を考える時に、飲食店のサービスを参考にするようにしています。特にWEBで展開している事業では顧客への対応が雑になる傾向があるので、リアルでの対応をWEB上でどう体現していくかが重要だと思っています。

自宅の近所にとり天屋があります。仙人風のおじさんとモンチッチ風ヘアーのおばさんが運営しています。その店に行くときはだいたい、息子(2歳半)を保育園に迎えに行った帰りに立ち寄ります。

とり天が揚がるのを店内で待つのですが、お茶とジュースを出してくれて、いつもうちの息子にうまい棒をくれます。愛想の良い息子はとびっきりの笑顔で返し、年老いた二人を和ませます。

電車好きの息子に、電車の写真をくれたり、酒屋からもらった電車のノベルティをくれたり、まるで孫を溺愛するかのように息子に会うのを楽しみにしてくれています。

テクニック的には返報性を効かせていることになるのですが、溺愛っぷりが本当ににじみ出ていて、ビジネスではなく二人の純粋な気持ちだと受け止め、それに応えたいという思いで度々通っているところも多少あります。

もちろん商品のとり天は何個でも飽きずに食べられてしまう美味しさなので、定期的に食べたくなります。そしてなによりコスパが良すぎです。こちらが恐縮してしまうほどの価格設定で、毎度なぜか買う時に申し訳ない気持ちにさせられます。100g100円で、100gでも十分な量。400円分買ってもだいたい余ります。

そして昨日はいつものようにとり天とからあげを注文したのですが、からあげが品切れだったのでとり天だけ注文しました。揚げ上がるまでの間、いつものようにいくつもお菓子をもらう息子。

注文したのはとり天400g(400円)。お茶とジュースももらっているので、この時点ですでに200円分くらいのサービスは受けている気分。

待つこと数分。大量のとり天と野菜のてんぷら。「からあげが無かったからーごめんねー。野菜食べれるよねー?」と仙人風のおじさん。なんとタダで野菜のてんぷらをサービスしてもらいました。

ただでさえコスパが良すぎるのに特典付きでさらに恐縮。帰り際には「いつもありがとうございます。」と言われて、いやむしろこちらの方がありがとうございます。という気持ちに毎度させられます。

なので、たまに店内で飲み食いをしてできるだけお金を使うようにしています。(なぜか店内ではとり天の価格が3倍程度になっている。笑)

良い商品を、良い価格で、顧客に対して感謝を忘れず、何かできることはないかと常に考える。商売をする人みんながこのことを体現できれば、自ずとうまくいくんだなと改めて感じさせられたできごとでした。

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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