若い優秀な人材を集めたいなら…

岡山県の広告がハイスペックPCを22台備えたeスポーツルームを作ったことがニュースになっていました。

この高校には部員が60人いるそうです。なかなかの大所帯ですよね。

本気でゲームに取り組みたい学生は、この高校に行きたいと思うはずです。

野球の強豪校に通うために下宿生活を送る多くのスポーツ学生と同じように。

活躍して実績を残すチームができて、それを後押しする環境があれば、その学校の応募は増えると容易に想像できます。

若い人たちの間では、eスポーツはこういう状況になっています。

生徒数が減っている多くの学校にとって学生確保のための策として有効だと考えられますが、これは学校に限った話ではありません。

企業においても優秀な人材を確保するためにeスポーツは活用できます。

どこの企業も人材不足に困っています。

そのため異常なほどの数の人材紹介企業が存在します。

ですが、雇いたい企業、就職・転職したい人はたくさんいるのに、うまくマッチングできていません。

この理由は、仕事の魅力、報酬の魅力を主な応募の理由に採用活動をしている企業が多いからです。

そして、そもそも少ない報酬でハイスペック人材を雇おうとしているので、希望通りの人材が集まらないという事情もあります。

この採用課題を解決するための方法があります。

それがゲームすることへの理解を示すことです。

今の時代、若い人でゲームをしたことがない、ゲームが嫌いだという人を探すことの方が難しいです。ほぼいないと思います。

なので、若い人たちの好きなことへの理解を示している企業だということをアピールできれば、興味を持ってくれます。

実際にゲームに没頭している人たちには優秀な人がいます。クリエイターやエンジニアなども多いです。

彼らにとって過ごしやすい環境があれば、仕事の魅力、報酬の魅力が乏しくても、それを上回る価値を感じてくれるようになります。

具体的には、社内にゲームができるスペースを作るとか、定期的にeスポーツイベントを社内で開催するとか、ゲーミングチームを社内で持っているとか。

ゲーム好きな人がゲームに触れられる場所、特に自分1人ではできないこと、自宅ではできないことが職場にあれば、その職場はとても魅力的な環境になります。

その時、その企業に対して興味を持ち応募してくれ、既存社員の定着率も高まるはずです。

また、ガチゲーマーはリアルの対人コミュニケーションに難があることで、通常の面接などでは不適合とみなされ不採用になっているケースがあります。

ゲーマーに特化した採用のプロセスを構築することで、人材紹介会社では見つけられなかった優秀な人材を採用することができるのではないかと思っているので、いずれそういうビジネスも展開したいと考えています。

ーマーケティングは一日にして成らずー

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