福井県立大学が恐竜をメインとした古生物学関係の新学部を創設するというニュースがありました。
「恐竜学部」と聞いて、思わず目を引きつけられてしまいました。強い思い入れがあるわけではないんですが、堅苦しい、小難しい学問が一般的な印象の中、恐竜について学ぶというところがワクワクしますよね。
平成29年度の日本の大学数は764大学2,307学部5,146学科あります(旺文社教育情報センター調べ)。定員割れしている大学が大半という状況は、今後さらに進んでいきます。良い大学へ入り、大企業へ入ることが最良の選択という時代でも無くなってきている中で、より大学の意味が問われていると感じています。
記事にはこうあります。”古生物学関係の新学部は、13年開設の恐竜学研究所の学術成果を基に、水月湖(若狭町)の湖底堆積物「年縞(ねんこう)」に関する古気候学なども取り入れる。恐竜と年縞という福井固有の研究材料を生かして他大学との差別化を図り、世界的な学術拠点を目指す。”(福井新聞オンライン)
他の大学との差別化を図れる材料があったから恐竜学部の創設をすることにしたということです。生徒を集めて学校を成立させるためにはこの独自性はとても重要だと思います。
USPが無ければ選ばれない
セールスで重要な要素にUSPというものがあります。Unique Selling Propositionのことで、簡単に言えば「独自のウリ」のことです。独自性ではなく優位性をそれとして扱われていることがありますが、それは間違いです。
他社商品と比較した優位差は実際に利用して比べてみないとわかりません。例えば、「他社の製品と比べて頑丈です、軽量です」という情報は、どれだけ差があるのかを知覚しづらい情報です。明らかに違う特徴がない場合、明らかに違う情報として提示されている価格で選ばれてしまいます。
価格競争に追い込まれるとビジネスは破綻します。価値を高めて、価格を高める、これがビジネスを成功させるための必須事項だと思っています。
そのためにも、USPが必要になります。製品としての独自性を出しづらいなら、サービスで独自性を出すことができます。町の電気屋さんが家電の修繕をしていたり、Uberに取って代わられましたがタクシー会社が配車アプリを提供したり、顧客にとって価値を提供できる独自のウリを作っています。
独自のポジションを築くことで、他と比較されず、適正な価格でビジネスをすることができます。是非、自社のUSPが何なのか考えてみてください。
参考 http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/602540
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