昔に比べてタイアップ商品は増えました。
コンビニに並ぶ商品や飲食チェーン店など、途切れることなく何かとのタイアップ商品を出していますよね。
コンテンツの影響力を借りることで売れる商品にしやすいのが、タイアップ商品の特徴です。
なので、各社売れるコンテンツを探すことに力を入れています。
特に漫画やアニメとのタイアップ商品は作りやすく人気です。
ですが、消費者側としてはパッケージに好きなキャラがいる、キャラのおまけがついてくるという商品は見飽きてきた印象もあります。
ちいかわのような大人気コンテンツを使えば、それでも一瞬で店頭から商品は消えるのですが、そういう大人気コンテンツを扱える企業は一握りです。
そこで、中小企業がタイアップ商品を作る場合は、やり方の工夫が求められます。
参考になるタイアップ商品がこれです↓
人気アニメ「ダンジョン飯」のタイアップ商品「マンドラコーラ」です。
ダンジョン飯は、異世界のダンジョンに現れるモンスターを調理し、美味しくいただくという異色のグルメファンタジーアニメです。
その中に登場する「マンドレイク」というモンスターの煮汁というコンセプトのコーラが、このマンドラコーラです。
ただのコーラにキャラクターのパッケージを施すだけのよくあるタイアップではなく、商品そのものをコンテンツの世界観に合わせて作っているところが、このタイアップ商品の秀逸なところです。
価格は税込2,980円とコーラとしては超高額の商品ですが、キャラクターグッズと考えれば高くはない金額です。
一般の方には絶対に売れない商品ですが、このコンテンツを好きな人なら買わずにはいられない商品になっています。
この商品を買い、SNSで共有することで、「この作品が好きだ!」という自分自身の価値観を周りに表現できるからです。
SNSで共有されやすい商品のため、自然発生的な認知も生まれやすく、気になる人が増える設計にもなっています。
ですが、単価も高く、この作品のファン以外は買わないので数は売れません。
この商品が世間一般に広がることはありませんが、ごくごくニッチな市場で一定量売れれば良い商品です。
このように熱量の高いニッチで売り切るための商品を多発することで、全体の収益性を高めていくことが、中小企業が取り組むべきタイアップ商品になります。
漫画やアニメのコンテンツは、こういうタイアップ商品を作りやすいと言えます。
ファンはその世界に入り込みたいと思っているので、その世界観を表す商品を作れば、彼らの推し活魂を揺さぶる商品にできるからです。
タイアップ商品を作るなら、ラベルを貼る、ちょっとしたおまけをつける、という簡単な相乗りで終わらせるのではなく、世界観を体現する少し踏み込んだタイアップ商品にも是非チャレンジしてみてください。
p.s.
とはいえ、コンビニに流通してるような大量に販売する商品の場合は、コストがかかりすぎるのでリスクリターンが合わないので、パッケージのデザイン変更などが最適なやり方にはなります。
ーマーケティングは一日にして成らずー
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