デザインとは問題解決である

  1. 事例

我が家は土曜夜と日曜日は僕のワンオペ育児です。子供のご飯は奥様が作り置きしてくれているものを用意します。僕はだいたい味の素の冷凍餃子を食べます。簡単に作れて、おいしいので、何なら毎日でも食べられます。

昔は料理もしてましたが、買い物をしたり作ったりする時間が無駄だなと感じてからは、料理しない宣言を発動し、一切しなくなりました。そんな僕にとって、冷凍庫から出し、フライパンに並べ、火をかけるだけの味の素の冷凍餃子はベストな食べ物だと言えます。

先日、たまたま見ていたテレビで、主婦が選ぶ冷凍食品ベスト10!みたいなのがあり、堂々の一位は我らの「味の素の冷凍餃子」でした。2位との差も圧倒的で、冷凍食品の王様と言っても過言ではないと思います。(他にも美味しそうな冷凍食品がいっぱいあったのでチャレンジしてみようと思ってます。ザ・チャーハンとか。これも味の素さん。すごい。)

味の改良もそうですが、水なしで焼ける製法など商品改良をし続けていることが勝因だと思います。パッケージもちょこちょこリニューアルしてると思うのですが、先日とてもナイスなデザインが施されているのを見つけました。

 右側の部分、中火についての説明のところです。以前のパッケージには入ってなかったコンテンツだと思います。「中火」という料理をする人なら当たり前の知識についてわざわざ説明をしてくれています。

この説明があるまでは、点火したときに自動で点く火力が中火の火力だと思っていました。普段料理をしない僕にとってこれは衝撃の事実です。

今までは中に十分に日が通っていない仕上がりのときもありました。でも、この中火について知ってからは、焦がすことなく、中も十分に熱が通り、よりジューシーで美味しい餃子を食べられています。

自分たちの常識を疑う

よりおいしく仕上がるように調整していても、最後の仕上げで焼き加減を間違ってしまっていては、商品本来の美味しさを提供できません。どうすれば商品開発の方たちが達した美味しさを家庭でも味わってもらえるのか、そう考えたときに出てきたデザインがこの「中火の説明」なのだと思います。

料理のレシピで火力自体の説明はわざわざしません。それは料理をする人たちにとっては常識だからです。でも手軽さが売りの冷凍食品の利用者は料理に慣れていない人が多くいます。

マーケティングの現場においても、当たり前過ぎてわざわざ指摘していないことでも、間違ったやり方で進められてしまっていることがよくあります。

自社が提供している商品の価値を十分に感じてもらうために、顧客に正しい使い方・やり方をきちんと伝えられているかどうか、改めて考えることが必要かもしれません。

参考 https://www.ffa.ajinomoto.com/gyoza

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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