マーケティングオートメーション(MA)導入状況についての調査結果が公開されていました。
目次
MA導入状況について
約3,000社名への調査で、導入している企業は13%、検討している企業は9%でした。あまり導入進んでないイメージですね。おそらく業態によって利用傾向の違いはあるとは思います。
MA認知状況について
マーケティングオートメーションを知らない人が26%もいるので、調査対象者として適切だったのかという感じもしますが、実際にはそれくらいの状況なんですかね。ちょっとショックw
MA実装期間について
導入から実装までは約半数が半年以内という状況です。社内に理解者がいれば3ヶ月程度で走り出せるイメージはありますが、だいたいなんやかんやで形になるのに半年くらいかかるのかなという印象です。
それ以上かかる企業は、もともとマーケティングプロセスが確立できていない企業だと思います。プロセスの整理、データの整理で時間がかかり実運用までになかなか入れない企業は少なくありません。
MA導入費用について
MAツールにかかっている費用は年間200万円以下の企業が半数です。月15万円程度ということですね。50万円未満という企業も24%います。格安ツールも増えているので、裾野が広がっているような感じですね。
ただ低額のプランの場合、機能が制限されることが多いので、MAの本領を発揮できてない「なんちゃってMA」になってしまっている企業は多いと思います。
MAで難しいと感じる機能
スコアリングとシナリオ設計が難しいと感じている人が多い状況。MAのメイン機能ですよね。顧客化プロセスと各プロセスでの価値づけができていないからだと思います。
ここを使いこなせないならMAを使う意味がありません。メール配信ツールで十分だと言えます。実際、メール配信ツールの方もシナリオ設計については対応できるようになってきていますし。料金は10分の1くらいじゃないですかね。
3番目に難しいと感じられているのが、メール送信です。メール送信機能が難しいということはないと思うので、回答者の意図を汲み取るとおそらく「メール活用」と読み替えた方が適切なのかなと思います。
つまりは、読まれるメールにするためのコンテンツを作るのが難しいということなのだと思います。
プロセスはできて、自動化できていても、そこに届けるコンテンツがなければ意味がありません。見込み客を顧客化するためのプロセス(顧客化プロセス)を機能させるためには、コンテンツが欠かせません。
MAを導入する前にやること
スコアリング、シナリオ設計、メール活用に難しさを感じている企業が多いということは、顧客化プロセスの構築、コンテンツの設計&作成ができる企業がまだまだ少ない状況だと言えます。
MAを活用しないといけないという強迫観念で、高いメール配信ツールを使い続けている企業は多いのではないでしょうか。
MAツールを導入する前に、まず顧客化プロセスの構築、コンテンツの設計&作成をしてください。これがないと高いメール配信ツールとしてしかMAツールを使えなくなります。
手段が目的化しないように。
参考 https://ferret-plus.com/13707
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