ギョッとした記事があったのでシェアします。
リモートワークにして社員の仕事が見えないことを問題視している会社が、ランダムで画像を保存してきちんと勤怠しているのかを確認できるシステムを導入しているというニュースがありました。これで仕事が見える化できると安心している企業があると思うとゾッとします。。
ただPCの前にいれば仕事していると判断されるのって異様ですよね。在席しててもエロサイトを見てる可能性もありますし、離席しててもアイデアを練ったり、本を読んでインプットしたりできます。
会社員時代もずっとPCでソリティアをしてるおじさんがいましたが、そういう人がきちんと会社に来ている、ちゃんと席に座っていると評価される状況って異様ですよね。。
言われたことだけやっておけば良いという状況がそういう会社を生み出してるのだと思いますが、オフィスに居ること、PCの前に居ることを仕事をしている証明だと考える会社には、ただそこに居るだけで生産性の低い社員がたくさんいるんだろうなと思わずにはいられません。。
大企業に勤める奥様もリモートワークになっています。でも、出社してるおじさんがいるようです。おそらくそういう人は会社に行くことが仕事だと染み付いてしまっている人なのだと思います。
働きたい人の気持ちをわかっていない会社
ちゃんと働いているかを確認しようとする時点で、マネジメントとして終わっているなと感じます。
我々、知的労働者は会社にいてもいなくても仕事をしています。寝てる時以外は常にアンテナ張ってますし、アイデアを練っています。特にマーケティングの仕事は日常全てがインプットの場だと言えます。そういう人たちの行動を逐一把握しようとしたり、いちいち働き方に口出しするようなことは、百害あって一利なしです。
実際サボる人はリモートでなくてもサボります。上司の方だけ気にしてばれないようにうまくサボっています。会社は社員にクリエイティブなことを望む割に、その芽を摘むような行為をしたがりますよね。
その理由として、多くの企業でマネージャーの仕事が状況把握・行動把握になってしまっていることが挙げられます。マネージャーが上司への報告のために、全てを把握しようとしているのが原因です。そういう仕事をマネジメントすることの意味を理解しないまま、マネージャーをしてしまっている人が多いのだと思います。
リモートワークで現場メンバーの生産性が高まり成果が出ていれば、プロセス管理をするだけの役割は不要になります。上司が何も生産的な仕事をしていないことが露呈すれば、高給取りなだけの管理職は不要だと誰もが思います。
環境に適応できるものだけが生存できる
チャットじゃコミュニケーション取れない、TV会議じゃなくて実際に顔を合わせた方がいい、という考えもありますが、それは単に馴染みのないコミュニケーション手段を受け入れていないだけだと思います。馴染みがないものから距離をおきたいという思考停止です。
直接話すことしかコミュニケーション手段が無かった時代もあります。手紙なんかで言いたいことが伝わるのか?と思った人たちもいたと思います。電話が登場した時も同じように感じた人はいたと思います。TV会議なんて実際に面と向かってやる会議と何ら変わりません。クイックに画面共有しながら説明できたりする分こちらに軍配が上がります。
社内でもTV会議したことないメンバーの方が多かったですが、今では普通になっています。言葉だけではロスしてしまうコミュニケーションを、画面を活用することでむしろ円滑に行えています。
結局は馴染みのないものに取り組み、自分自身の生産性を高める努力ができる人はより多くの仕事ができるようになりますし、組織としてそれを推進する企業は無駄な仕事とコミュニケーションを排除することで、より大きな仕事に取り組むことができます。
半強制的に働き方改革への流れができている今、この波に乗らない企業が今後どう生き延びていくのか。
参考 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012404611000.html?fbclid=IwAR3aFT_c6BTHzjV1MZt-eT4TwY0Gce8FKntJTY4QO5wtX9kfZ2e3Upr0BSY
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