コミュニティはマーケティングの必須要素になった

  1. コラム

コミュニティを持てているかどうかが、マーケティングの成否を分けていく。

web上での繋がりが当たり前になり、企業と消費者という垣根がなくなりつつある今、売り手と買い手という構図では求められる企業にはなりづらくなっています。

買い手をより売り手に近いところに位置付ける関係づくりによって、成功している企業をご紹介します。

ソーシャルゲーム「逆転オセロニア」の運営チームです。2800万DLを超える人気ゲームですが、4年続いている根強いゲームというところが注目すべき点です。

運営はゲームの面白さ、プロモーションの派手さだけを競っていてはダメだという課題感から、オフラインでのユーザー同士の接触を増やす活動に専念してきました。

プロデューサーが語るオフラインでのイベントをやり続けてきた理由が、全ての企業に対しても活かせる考え方だと思ったので紹介します。

「同じゲームを遊んでいる人が他にもいる」ということを知ってもらうためだ。運営側は数字が見られるため、ユーザーの人数は把握できる。しかしユーザー側からすれば、5万人のユーザーがいたとしても、そのほかの4万9999人の存在を運営と同じように知ることはできない。だが、リアルイベントが開催されることで、自分の街にも同じゲームを遊んでいる人がいることを実感することができるというわけである。(https://news.yahoo.co.jp/articles/96afd64e3179dc2a51faf5f752ef54adf72fa2a0?fbclid=IwAR3ZnsigSjfAzhWM6lHjpkaRgyUkrnMpQLolxUMWSkNvD4zmqDrp6O8L13c)

顧客の不安を取り除く

顧客は買うときに不安を感じています。「本当に効果があるのか?」「自分にも使いこなせるのか?」「他にもっといいのがあったらどうしよう?」などと、今から取ろうとしている自分の選択が正しいのかと葛藤しています。

そしてその葛藤は、買う瞬間だけではなく買った後も続きます。

「本当に良かったのだろうか?」「ミスってないかな?」などと思うものの、買った後なので「いや、十分に考えたし」「もうお金も払ったし」と自分に言い聞かせながら購入を正当化しながら商品を手に入れます。

あとは「自分の選択が正しかった」ということを証明するために、商品を使うだけです。

購入に自信を持てていない顧客に「他にも使っている人がいますよ」ということを教れば、この買った後の不安を取り除いてあげることができます。

利用している人同士を繋げることができれば、その関係を続けるために繋ぎ役となった商品を利用し続けることに繋がります。

マーケティングはより小さく蜜になっていく

この先登場する商品のほとんどは、大衆に向けたものではなくなります。

より特定のグループの需要を満たす商品しか売れなくなります。なぜなら人が生活する上での必要は満たされているからです。

これから必要とされるのは、個々のアイデンティティを形作るための商品です。

いい暮らしをしている自分、健康に気を使っている自分、自然を大切にする自分、家族を愛する自分、美しい自分、向上心のある自分、時間に追われない自分など。

その時に、自分と同じ商品を利用している人は、自分と同じアイデンティティを持っている人ということになり、共感し共存すべき仲間だと感じることになります。

売り手としては、顧客がそう感じられるような機会を提供し、その体験を通してより強い結びつきを作ることを目指すことになります。

大規模な存在を目指すなら非効率なのでそんなことはできませんが、多くの企業が目指すべきはそこではないと思っています。

 

今売っているのは、どんな価値観を満たすための商品ですか?

その価値観を繋ぐための活動はできていますか?

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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