買う衝動の作り方

  1. コラム

とても気になっている商品があります。

これです⬇︎

甘いものが好きです。でも健康のために糖質制限をしています。

糖質を気にした生活を送っただけで体重が10kgほど落ちました。

今はそれを維持している期間なのですが、おやつはちょこちょこ食べています。

この商品は、僕の我慢のダムを決壊させる力を持った商品です。

ただの大福なら買いません。苺大福は「美味しそうだな〜」と眺めますが、買わないようにしています。

でもこの商品は違います。食べたいという思いが頭の中にずっとあります。

その理由は、食物繊維を謳い文句に攻めてきたからです。

食物繊維は、善玉菌の餌になる腸にとって大切な栄養素です。

腸内細菌のバランスが崩れると不調になることがわかっています。

そのため食物繊維や発酵食品への注目が集まっています。

そんな最中、「食物繊維を大福で摂れちゃう!?」と言われると「え!?」と思わず目を向けてしまいますよね。

しかもレタス一個分の食物繊維です!

甘いものへの罪悪感を一気に取り払うインパクトを持っています。

わざわざこれを買うためにセブンイレブンへ行こうとは思いませんが、もしたまたまセブンイレブンへ行くことがあれば、高い確率で買うと思います。

「糖質も高いけど、食物繊維がレタス一個分やしな。」と自分を納得させる理由を持ち出して、我慢のダムを決壊させることを正当化するはずです。

そうさせたいと思っています。

人を動かす力

人は何かしら抑圧されて生活しています。普段はそのことから距離を置いていますが、別の角度から正当性を持った要素を持ってくることによって、自身の決断を正当化しようとする力が働きます。

ダムは小さな穴から決壊します。その正当性を持った要素はほんの小さなことだったとしても、ダムを決壊させるには十分なインパクトとなりえます。

僕たちマーケターは、その抑圧された欲求を開放する理由作りをすることで、商品への注意をひき、買いたいという衝動を作り、購入へと導くことが仕事です。

p.s.

この大福を開発した人は素晴らしいなと思います。マーケターとしてこの商品の開発チームへ経緯を評して是非食さなければ、とまた自分の行動を正当化する理由を作ってしまっています。

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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